「血栓性外痔核」は、肛門のまわりにある外痔核の血流が悪くなり、突然発症することが多い、いわゆる「血豆」です。
- ① 長時間座っていた
- ② 排便時に強くいきんだ
- ③ おしりが冷えてしまった
など、肛門に一時的とはいえ、急激な負担がかかったことにより起こり、痛みを伴うことがほとんどです。肛門の周りにパチンコ玉ほどの大きさで色が透けて青黒くみえるのが特徴です。
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「血栓性外痔核」は、肛門のまわりにある外痔核の血流が悪くなり、突然発症することが多い、いわゆる「血豆」です。
など、肛門に一時的とはいえ、急激な負担がかかったことにより起こり、痛みを伴うことがほとんどです。肛門の周りにパチンコ玉ほどの大きさで色が透けて青黒くみえるのが特徴です。
内痔核(いぼ痔)とは、肛門の血行が悪くなり、肛門の一部がうっ血してこぶ状になったものです。
長時間の立ち仕事やすわり仕事、長年の排便習慣(強いイキみや長時間の排便など)の繰り返しが原因で起こると考えられています。
内痔核は、脱出の程度によりI~IV度に分類されます(Goligher分類)。
直腸と肛門のつなぎ目にある「肛門陰窩」(こうもんいんか)というくぼみ(=1次口)から細菌が入り込んで感染し、膿のたまりをつくった状態を『肛門周囲膿瘍』といいます。
症状としては、肛門周囲の痛みを伴い、発熱をすることもあります。切開するか、自然に皮膚を突き破る(2次口)ことで、膿が出ると、痛みなどの症状は軽快します。
その後、多くの場合、直腸から皮膚までのトンネルが残ります。このトンネルのことを『痔瘻』といいます。
痔瘻の入り口(1次口)と出口(2次口)が同じ方向にあるものを「単純痔瘻」、枝分かれしたり、違う方向にあるものを「複雑痔瘻」と言います。
裂肛(切れ痔)は、肛門の出口付近の皮膚(歯状線の下にある肛門上皮)が切れた状態です。便秘により硬い便が通過したり、下痢便の強い勢いなどで、肛門上皮が切れたり、肛門部の血液循環が悪くなることが原因です。
肛門掻痒症は肛門周辺部を中心に何らかの原因によって痒みが生じるようになる病気の総称です。必要以上にかいたりこすったりすると、皮膚がボロボロになり湿疹化します。
痒みがあるために肛門を入念に洗いすぎたり、紙で強くこすりすぎたりすることで、肛門が傷付き、痒みを引き起こす原因となることもあります。