きたやま胃腸肛門クリニック

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おきたい肛門のおはなし

Column

vol.1 血栓性外痔核

「血栓性外痔核」は、肛門のまわりにある外痔核の血流が悪くなり、突然発症することが多い、いわゆる「血豆」です。

  • ① 長時間座っていた
  • ② 排便時に強くいきんだ
  • ③ おしりが冷えてしまった

など、肛門に一時的とはいえ、急激な負担がかかったことにより起こり、痛みを伴うことがほとんどです。肛門の周りにパチンコ玉ほどの大きさで色が透けて青黒くみえるのが特徴です。

治療法

基本的には、お薬で保存的に治療します。

『血栓=血液の塊』ですから時間とともに吸収され、それと伴に痛みも引いていきます。軟膏を使い、痛みが強い場合は鎮痛薬を内服することで、少しでも苦痛を和らげながら治療をしていきます。 便秘や下痢を伴う場合は緩下剤や整腸剤を使い、便通の調整を行います。1週間程度で痛みはとれ、血栓が完全に吸収されて消えるのには、1カ月程度かかる場合もあります。

血栓が大きく、痛みが強い場合や治りが悪い場合は、外来で局所麻酔をしたうえで、切開を加えて血栓を除去します(血栓除去術)。

食事や日常生活の注意点

「温める」ことで、痛みも和らぎやすくなります。お風呂にゆっくりつかることをおすすめします。

血栓性外痔核は、肛門の外側が腫れているので押し込んでも中には入りません。 そーっとして、おしりに負担をかけないことが大切です。

排便のときの注意点として、「急がない」「我慢しない」を心掛けましょう。

アルコールや刺激のある食べ物を控え、激しいスポーツをさけるなど、肛門にかかる負担を減らしましょう。

仕事でずっと同じ姿勢をとることが多い人は、たまに体を動かして、お尻の血の巡りを良くしてあげましょう。

院長からひとこと

血栓性外痔核は誰にでも突然起こりうる、おしりの病気です。おしりに急な痛みを感じたら、早めにご相談ください。

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