きたやま胃腸肛門クリニック

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きたやま胃腸肛門クリニック

肛門外科

Proctology

肛門外科

痔核(=いぼ痔)

痔核(いぼ痔)とは、肛門の血行が悪くなり、肛門の一部がうっ血してこぶ状になったものです。

内痔核は、脱出の程度によりI~IV度に分類されます。(Goligher分類といいます)

Ⅰ度
  • 内痔核の脱出はない
  • 保存的治療
Ⅰ度
Ⅱ度
  • 内痔核が排便時にわずかに脱出するが、自然に戻る
  • 保存的治療
  • 改善しなければ、手術療法
Ⅱ度
Ⅲ度
  • 排便時に脱出し、指で押し込まないと戻らない
  • 保存的治療
  • 改善しなければ、手術療法
Ⅲ度
Ⅳ度
  • 排便とは関係なく、内痔核が常に肛門外に脱出している
  • 手術療法
Ⅳ度

☆内痔核はいずれも

  • うっ血のため排便時に出血することがあります。
  • 基本的には痛みはありません。

まれに...
嵌頓(かんとん)痔核
内痔核が脱出し、括約筋にて絞めつけられ、腫れあがった状態
激しい痛みを伴います

治療

痔瘻(=あな痔)

細菌が肛門小窩というくぼみ(原発口)から侵入して、膿の溜まり(肛門周囲膿瘍)あるいは、トンネル(痔瘻)ができた状態です。

症状:『肛門痛』・『発熱』・『おしりから膿』など

痔瘻には、単純痔瘻や複雑痔瘻といろいろなタイプがあり、枝別れしたり、深く進展していくものなどがあります。

単純痔瘻と複雑痔瘻(左:単純痔瘻、右:複雑痔瘻)

検査・治療

痔瘻の治療は手術が第一選択であり、肛門につながる瘻管を切除する必要があります。
ただし、痔瘻のように見えても、手術の方法まったく異なる病気(粉瘤や膿皮症など)もあるため、注意が必要です。
原発口の位置や痔瘻の深さ、枝分かれの有無、また、そもそも痔瘻であるか手術が必要か否かを判断するため、肛門エコー検査を行います。

手術療法:切開開放術、括約筋温存術、シートン術

☆痔瘻は長期間(10年以上)放っておくとがん(痔瘻癌)になる可能性もあります
再発や肛門機能の低下に注意が必要であるため、特に専門医の手術が必要な疾患です。

裂肛(=きれ痔)

肛門の粘膜が裂けた状態を裂肛と言います(急性裂肛)。

  • 便が硬いこと
  • 強く息んでしまうこと

など、が原因でおこります。

治療

急性裂肛
急性裂肛
保存的治療
  • 外用薬の使用(痔の軟膏)
  • 排便の調整

が基本であり、手術が治療の第一選択ではありません。ただし、

左:慢性裂肛、右:慢性裂肛(見張りイボ、肛門ポリープ)
左:慢性裂肛
右:慢性裂肛(見張りイボ、肛門ポリープ)
手術適応
  • 慢性裂肛や肛門ポリープを伴う場合
  • 肛門狭窄がある場合

は手術を行います。

手術療法:裂肛切除、側方皮下内括約筋切開、肛門形成術

血栓性外痔核

肛門のまわりにある外痔核の血流が悪くなり、突然発症することが多い、いわゆる「血豆」です。

  • 長時間座っていた
  • 排便時に強くいきんだ
  • おしりが冷えてしまった

など、が原因でおこります。

症状

  • 強い痛み
  • しこり(青黒くパチンコ玉の様)
血栓性外痔核
(血栓性外痔核)

治療

保存的治療
  • 外用薬の使用(痔の軟膏)
  • 鎮痛剤の使用(痛みが強い場合)

ただし、痛みが強く保存的治療が困難な場合、

手術適応
  • 血栓除去術(切開をし、血栓を摘出します)

肛門周囲膿瘍

肛門周囲膿瘍とは、肛門のまわりに膿が溜まった状態です。

肛門周囲膿瘍
(肛門周囲膿瘍)

症状

  • 浅い膿瘍:疼痛、発赤、腫脹、発熱
  • 深い膿瘍の症状:肛門奥の鈍い痛み、倦怠感、発熱

治療

  • 切開による排膿
    が第一選択です。
    ただし、肛門エコー検査などにより実際の膿の溜まる場所や量により
  • 抗生剤による保存的加療
    を行う場合もあります。

☆肛門周囲膿瘍は多くの場合、症状改善後に痔瘻化します。
痔瘻化が確認された場合、痔瘻に対する根治術が必要となります。

膿皮症

膿皮症は、肛門周囲や臀部に発生する慢性化膿性汗腺炎です。
アポクリン汗腺炎、粉瘤や毛嚢炎といった初期の皮膚感染巣に臀部への圧迫が加わり、周囲への進展→再感染で拡大という繰り返しで徐々に拡大していきます。

治療

外科的切除が原則で、一括で病変部を切除します。痔瘻が併存していた場合は、同時に治療をします。
病変部が大きく、切除皮膚が広範囲に及ぶ場合は、形成外科による遊離植皮が必要となることもあります。

毛巣洞

毛巣洞は、殿裂に生えている毛の皮膚へもぐり込むことが原因で、瘻孔や嚢胞を形成する病気です。毛に細菌が繁殖して膿がたまった場合は、切開排膿を行う必要があります。
痔瘻や膿皮症との鑑別が必要で、正確な診断には注意を要します。

治療

外科的切除が原則です。
病変部の一括切除と創縫合が基本ですが、創が治りにくく、術後に縫合創が開いたり、再発する頻度が高いとされています。

乳児痔瘻

生後1ヶ月前後から1歳くらいの赤ちゃんに発生する病気で、原因ははっきりしていません。
約9割が男の子なのも特徴の一つです。その理由は、現在のところ不明です。

症状:主に肛門の側方(右や左)におこる

  • 皮膚の発赤・腫脹
  • 発熱

治療

  • 経過観察
    おむつかぶれを防ぐようにお尻を清潔にするように心掛けてもらいます。
  • 切開排膿
    膿の溜まりが多いと判断した場合、切開をします。

☆就学くらいまで様子をみているうちに、自然と治まってしまうものがほとんどです。
経過をみるなかで、膿のトンネル(痔瘻)がしっかりと触れるようになってしまった場合は、手術が必要となります。

肛門周囲炎

肛門の周りにできる湿疹・かぶれです。
原因としては、肛門周囲での便の付着や、汗などの刺激が考えられます。

症状:主にかゆみ、ぴりぴりとした痛み

☆かゆみが原因で拭きすぎたり、洗いすぎたりすることで、慢性化すると皮膚が白色肥厚し、余計に清潔に保ちにくくなることがあります。
また、カンジダというカビの一種が原因でカンジダ性皮膚炎を併発する可能性もあります。

治療

肛門を清潔にして、石鹸などによる刺激を加えないことを行います。
かゆみの症状が強い場合はステロイド外用薬を使用します。
原因がカンジダによる場合は、抗真菌剤を使用することもあります。

肛門ヘルペス

単純ヘルペスウイルスが原因となる皮膚の病気です。

症状

肛門周囲へ水疱を形成します。
水疱が破れ、びらんを形成することも多く、ピリピリとした強い痛みを伴います。

初感染の場合、3-5日間の潜伏期の後に発症することが多いですが、初感染の時期がはっきりしないこともしばしばあります。通常は、初感染の症状は重いものになります。

再発は、神経節に潜んでいたウイルスが、再び肛門周辺に戻ってきて増殖することで起こります。再発の症状は、比較的軽いものになります。

診断と治療

確定診断のために、病変部の分泌物を擦り取って、単純ヘルペスウイルスの有無を調べます。また、血液検査でウイルスの抗体を調べる場合もあります。
治療は、抗ウイルス薬を使用します。
症状が比較的軽い場合は、外用薬を使用し、重い場合あるいは再発を繰り返す場合は内服治療を行います。また、痛みに対しては適宜鎮痛薬を使用します。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウィルス(HPV)の感染が原因です。性行為により感染するSTD(性感染症)とされています。

症状

肛門の周囲に小さな米粒のようなイボができ、大きくなるとカリフラワーのようになります。肛門以外では陰茎や腟といった性器に生じることもあります。
潜伏期間は3か月~6か月程度です。

治療

外科的切除

コンジローマを完全に切除することで、外科的切除および焼灼を行います。しかし、ウィルスの残存による再発が高く、一度の手術では完治せず、何回か追加治療が必要となる場合が多いです。

薬物治療

外用剤を塗布する治療方法です。適応は肛門周囲の皮膚に発症したコンジローマのみ使用可能です。肛門周囲の皮膚炎、表皮剥離などの皮膚障害を生じる場合があります。

直腸脱

直腸を支えている骨盤底の筋力が低下し、直腸が肛門から脱出する状態です。
出産経験の多い高齢女性に多く、子宮脱や膀胱脱を伴うこともあります。

症状

当初は排便時のみの脱出ですが、進行してくると立っているだけで直腸が脱出してきます。脱出が頻繁になると腫れや痛みの他、下着との接触によりに粘膜が脱落したり、出血をきたす場合もあります。

治療

外科的手術が原則です。
手術の方法としては経肛門的手術と、経腹的手術(腹腔鏡下直腸固定術)があります。

直腸瘤

直腸と膣の間の壁が弱くなり、排便の際に息むと直腸が膣側に膨らんでくる状態で、直腸膣壁弛緩症とも呼ばれます。

症状

排便困難や残便感があります。
「排便時に膣を指で押さえないと便が出ない」というのが、直腸瘤に特徴的な症状です。

検査

直腸瘤の大きさを客観的に調べる検査としては、『排便造影検査』というX線検査があります。
これにより、直腸瘤のくわしい状態や併発している直腸肛門疾患の有無を調べることが可能になります。

検査

  • 軽症の直腸瘤:排便の調整や生活習慣の改善
  • 保存的治療で改善しない場合:手術療法

☆直腸瘤の手術は、肛門側から行うもの(経肛門的手術)と、膣側から行うもの(経膣的手術)に分けられます。「年齢」「直腸瘤の大きさ」「他の直腸肛門疾患の合併の有無」といった要素を考慮しながら、治療方法を選択します。

粘膜脱症候群

排便の時に強くいきむことを繰り返したために、直腸粘膜が傷つき、粘膜の血流が乏しくなった結果、直腸に潰瘍や隆起性病変ができる病態を粘膜脱症候群といいます。

症状

排便時出血や粘液の分泌です。

検査

大腸内視鏡検査にて粘膜の一部をとり、組織検査にて「線維筋症」が確認できれば、粘膜脱症候群と診断されます。

治療

排便習慣を改善することで、必要に応じて緩下剤などを用い、過度にいきむことなくスムーズな排便を行えるようにします。

特発性肛門痛

特発性肛門痛は、痔核や裂肛などのはっきりした肛門の病気がないにもかかわらず、肛門の奥に痛みを感じる病気です。夜間など何もしないときに痛みを感じることが多く、はっきりした原因は不明で、不安やストレスなどの精神心理的要因や肛門周囲の筋肉の痙攣が考えられています。
肛門鏡による検査や大腸内視鏡検査を行い、器質的疾患がないことを確認する必要があります。
根治的な治療法はありません。
治療法としては、外用薬や内服薬による保存的治療が中心となります。
精神安定剤が有効な場合もあります。

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