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『遠隔診療』はクリニックに直接来院せずに、skypeなどのビデオチャットやスマートフォンのビデオ通話を用いて、医師が診察を行うことをいいます。
オンライン診察やスマホ通院などとも呼ばれています。
2015年8月、厚生労働省は「遠隔診療について」の通達を、各都道府県知事に対して発表し、患者さまの要望と利点を十分に考慮した上で、通常の対面診療と適切に組み合わせて行われるときは、遠隔診療を行っても差し支えないことを強調しました。
遠隔診療は、『通常の診療と適切に組み合わせて行われる』ことが前提ですので、オンライン通院のみの診療は行えません。つまり、初診ではオンライン通院はできません。(=保険診療の対象にはなっていません)
再診にのみ保険診療ということなります。
しかし、
・病院までの移動時間や待ち時間を短縮できる
・いつでもどこからでも診察予約可能
・支払いがクレジットカード決済となるため会計を待つ時間がない。
などのメリットもあります。
胃腸科肛門科の患者さまには多忙なビジネスパースンや子育てが忙しく受診もままならない子育ての世代のかたも多くいらっしゃいます。
「潰瘍性大腸炎の患者さまで通院する時間を持てないばかりに、治療を中断してしまう」
「肛門疾患では受診に対する恥ずかしさといった心理的ハードルから診察の継続をためらったし、症状を悪化させてしまう」
このようなケースが多くあります。
従って、胃腸科肛門科では、遠隔診療は肛門疾患(痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔))、逆流性食道炎、潰瘍性大腸炎、便秘症などで、病状が安定してはいるものの、定期的な通院が必要な患者さんが対象になると考えています。
遠隔診療は症状が安定している患者さまの通院の一手段になると思われます。
遠隔診療を希望する場合は、主治医に次回以降にオンライン通院が可能か否かを確認するといった簡単な手続きが必要です。
遠隔診療を導入するクリニックは少しずつ増えてきています。
ご希望の方は、かかりつけの先生に一度相談させることをお薦めします。