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ストレスや緊張、不安から下痢や腹痛を伴うことがあります。
自律神経が影響をうけることで、腸の動きやはたらきにも異常をきたすことが原因と考えれています。
自律神経は胃や腸を含む内臓や血管の働きを調整する神経で、自律神経がうまく機能することにより動きやはたらきが調整されています。
つまり、自律神経がバランスを崩すと、腸の働きが抑制されます。
大腸の働きは便からの水分を吸収することですので、この働きが低下すると、便が固まりにくくなり、便が緩いまま排泄され、下痢の症状となります。
腹痛については、「内臓痛」といわれるもので、腸管が通常の動きよりの強く動いたり(蠕動痛)、けいれんしたりすると、内臓の神経を通じて痛みが出ることになります。
つまり、下痢の状態になると、蠕動が活発になるため、腹痛がでやすくなります。
自律神経のバランスが崩れる原因としては、ストレス、生活習慣の乱れや運動不足などが考えられます。
下痢や腹痛の精密検査で大腸内視鏡検査を行った結果、
「腫瘍やポリープはなく、大腸は異常なしです」
ということがよくあります。
下痢や腹痛を繰り返し、生活の質を損ねている状況で、大腸内視鏡検査で腸に異常が認められなかった場合は、「過敏性腸症候群」という診断のもとで、整腸剤や便の性状をよくし、便通を整えるお薬を処方しております。