クリニックブログ
Blog
Blog
患者さんが病院にかかるとき、どの分野に精通した専門の先生かというのは重要なポイントであると思います。
必ずしもそれが全てではありませんが、その医師の専門が何であるかの1つの指標となるのが、『専門医制度』です。
もちろん、専門医を持っていなくても、良い先生はたくさんいると思いますが、患者さんが病院を選ぶある程度の参考にはなります。
『日本専門医制評価・認定機構』
http://www.japan-senmon-i.jp/hyouka-nintei/index.html
というものがあり、各学会の専門医数が掲載されています。
外科領域の専門医は以下のように細分化されています。
外科学会専門医 約20000人
↳ 消化器外科専門医 約6000人
↳ 大腸肛門病専門医 約1600人
↳肛門領域(Ⅱb)専門医 約250人 (2017年現在)
そして、現在、日本大腸肛門病学会認定の大腸肛門病専門医には、以下の3種の専門領域があります。
・内科;放射線科系(I)
・外科;大腸領域(IIa)
・外科;肛門領域(IIb)
肛門科専門医は大腸肛門病専門医のうちの更に細分化された領域の専門医であり、
「日本大腸肛門病学会認定の大腸肛門病専門医のなかでも外科系肛門領域(IIb)を専門とするとする医師」
を意味しており、全国でたった約250名しかいない、非常に専門性の高い領域といえます。
肛門領域は消化器系の中でも、より特殊な分野なのです。
【参考】
・消化器内視鏡専門医 約16000人
・心臓血管外科専門医 約1900人
・呼吸器外科専門医 約1300人
肛門で困ったとき、クリニック(肛門科)を探す際に、担当の先生が
大腸肛門病専門医 (肛門領域(IIb))
であるかどうかは、ひとつの目安になるかもしれません。