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肛門科の外来を行っていると
「おしりが痛くなりました。痔だと思うのですが..」
という患者さんがいらっしゃいます。
『おしりの痛み=痔』というのは、必ずしも正解ではありません。
痛みを伴うおしりの病気で多いのは、
・『血栓性外痔核』=おしりにできた血豆
・『裂肛』=いわゆる“切れ痔”
・『肛門周囲膿瘍』=おしりの周りでの膿のたまり です。
逆に、患者さんがよく言う、
「いぼ痔」「脱肛」=『内外痔核』
は、“痛みがない”ことが症状のひとつです。
痛みを伴うおしりの病気のうち、『肛門周囲膿瘍』だけは緊急性を要する処置(手術=切開排膿ドレナージ)が必要になる可能性がありますが、他は基本的には薬による治療で改善することが期待できます。
つまり、「痛みのでるおしりの病気」の多くが、薬による治療で改善することができます。
しかし、手術をしないとどうしても直すことができないものもあります。
おしりが痛いと感じたら、がまんせず、まずは、大腸肛門の専門医の診察を受けることをお勧めします。
当クリニックの肛門診療について、詳しくは肛門(お尻)の診療・診察・検査をご覧ください。
当クリニックの肛門外科で診療する疾患について、詳しくは肛門外科(痔・化膿・湿疹・かぶれ・ヘルペス・痛み・排便時の出血など)をご覧ください。