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妊産婦さんが肛門科を受診することはよくあります。
・便秘になってしまった
・痔が悪化してしまった
■妊娠をすると・・
・黄体ホルモンの分泌が多くなります。この黄体ホルモンには、子宮収縮を抑えると同時に腸の動きも抑えます。そのため、便秘にもなりやすく、便が硬くなるために痔も悪くなりがちです。
・妊娠を維持していくために、血流がお腹に集中しやすくなります。それが原因で肛門周囲の血流がうっ帯しやすく、痔になりやすくなります。
■妊娠の週数が進んでいくと・・
・子宮が大きくなると、便の通り道である大腸を圧迫し、便秘が悪化しやすくなります。
■出産時には・・
・出産による非常に強いいきみで、肛門にも負担がかかり、痔が悪化することがあります。
妊娠、出産という体内環境が大きく変化する時期では、避けることができない、おしりへの負担がつきものです。
外用薬の上手な使い方や内服薬による排便の調整でおしりへの負担は最小限に抑えることが可能になります。
産科の先生と相談をしながら、肛門科専門医を受診することをおすすめします。