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ピロリ菌の再感染について

 

『以前、ピロリ菌を調べたことがあり、「陽性」で除菌をしたのですが、心配なのでもう一度検査をしてほしいです』

と患者さんから希望されることがあります。

『調べた結果、ピロリ菌はいたのですか?』

とお聞きすると、

『いませんでした』

とのこと。

『ピロリ菌に感染していないとキチンと確認できている方は、もう一度調べる必要はありませんよ』

と説明をしております。

 

今回は、ピロリ菌の再感染についてお話させていただきます。

 

これまで日本でのいくつかの研究では、ピロリ菌除菌後の再発率は1-2%と報告されています。

 

これらの報告では再発率は2%以下ではありますが、2%というと意外と多いと思うかもしれません。

 

しかし、この「再発」の中には

 a)「再感染」除菌後新たに感染する

 b)「再陽性化」除菌でピロリ菌がいなくなったようにみえたが、再度、活発化してしまう状態。

があると言われています。

そして、再発のうち、その多くを占めるのが『再陽性化』と言われています

 

b)『再陽性化』が起きてしまう一番の原因は、ピロリ菌の除菌を行ったあとの除菌判定で「偽陰性」(=本当は感染があるのに検査で陰性にみえてしまうこと)が存在するためです。

 

この除菌後の「偽陰性」が多くなる原因のひとつとして、除菌効果判定の時期があると考えられます。効果判定を早くしすぎると「偽陰性」が多くなり「再陽性化」の確率が増えてしまうという指摘があります。

これらのことから、除菌効果判定は除菌後の少なくとも2ヶ月は空けて検査を行う必要があると思われます。

そもそも、ピロリ菌の感染の原因は、上水道が完備される以前、井戸水を飲用する機会が多かったことが考えられています。

また、胃の中の酸性が弱い幼児期までに感染しやすく、大人になってからの感染はほとんどありません。

 

つまり、除菌後に新たに感染する  a)『再感染』の確率は極めて低いと考えられます。

 

ピロリ菌感染と無関係な胃ガンなどの早期発見のためには年1回が胃内視鏡検査(胃カメラ)が必要です。

そして、その内視鏡検査で、もしピロリ菌の再感染が疑われるような場合は、再検査をするようにしています。

 

まとめ

①ピロリ菌を確実に除菌され、「ピロリ菌が陰性である」という適切な除菌効果判定がなされていた場合、除菌後の『再感染』はほとんどないものと考えられる。

②除菌後の、内視鏡検査(胃カメラ)でピロリ感染を疑う内視鏡像認めた場合は、『再陽性化』の可能性があり、ピロリ菌の再検査を行う場合がある。

 

当クリニックのピロリ菌検査・治療(除菌)について、詳しくはピロリ菌外来の検査・治療(除菌)保険適用をご覧ください。

 
 
 

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