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おしりの診察を行う時に、いつも考えていることは、患者さんが
『おしりのどのようなことで困っているのか』
ということです。
このことをしっかりと把握して、そのためにどのような治療が必要で、どのようなアドバイスが適切かということ…これが、実はとても難しいことなのです。
おしりはとても繊細なところ です。
だからこそ、肛門についてしっかりとした修練をつんだ大腸肛門専門医の診察がとても重要と考えています。
また、正しい診断と治療を受けないと、受診する前よりも症状が悪化してしまうこともしばしばあります。
おしりの病気は、患者さんから、「症状」や「経過」をよく聞くことで、概ね、おしりの病気の診断の見当はつきます。
ですから、
「いつから」
「どのようなとき」;排便時に?排便とは無関係に?常に?
「どのような症状が」;『出血』『痛み』『脱出』 がある? ない?
を、必ず聞かせてもらいます。
そして、実際におしりの診察を行います。
指診を行い、デジタル肛門鏡という器具で実際に肛門の中を視て(視診)、肛門の診察を行います。
これにより、ほとんどすべてのおしりの病気の診断が可能です。
この診断(判断)が実はとても難しいと感じています。
さらに必要に応じて、この診断を確実にし、治療方法を確定するために、大腸内視鏡検査や肛門エコー検査を行います。
実は、クリニックにおいて、肛門を治療する専門病院(大腸肛門病センター)と同じ診断と治療ができ、それを補う十分な検査までも行っている「肛門科」は都内でも数えるほどしかありません。
おしりの病気はほとんどが、悪くない病気(良性疾患)です。
患者さんの「何に困っているのか」が、よくなるように、いつも考えて治療にあたっています。
当クリニックの肛門診療について、詳しくは肛門(お尻)の診療・診察・検査をご覧ください。