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ピロリ菌の除菌を行った患者さまから、
『自分のピロリ菌が、子どもに移ってしまっていることはないですか?』
と時々質問があります。
ピロリ菌は多くの場合、胃が未熟で免疫力が弱い0-5歳の乳幼児期に感染すると言われています。
そして、その感染経路の一つとして、
乳幼児期に親族から口を介して感染
があります。
ですので、ピロリ菌を保有していたご両親のお子さまが、ピロリ菌を、保有している可能性は十分にあり得るとういことになります。
そこで、お子さまにピロリ菌の検査をするかどうかということになりますが、これについてはなかなか難しいと言えます。
というのは
ピロリ菌についての検査や治療を保険内で行うには、『胃カメラで慢性胃炎を認めた場合』という条件がつきます。
現実的に、クリニックで子供さんに胃内視鏡検査を行うことは難しいですし、仮にピロリ菌がいた場合、除菌治療を行うピロリ菌除菌薬のレジメ(処方薬の組み合わせ)に小児用のものがありません。
従って、そのような質問をされた親御さんには、
『子供さんが、20歳を過ぎたくらいの時に、胃の不調を感じるようであれば一度胃カメラをやって、その時にピロリ菌についても調べるといったことでよいと思います』
と説明させて頂いています。
当クリニックのピロリ菌検査・治療(除菌)について、詳しくはピロリ菌外来の検査・治療(除菌)保険適用をご覧ください。