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胃もしくは大腸内視鏡検査の際、粘膜に青色の液体を撒いている画面をご覧になられたことがあるかもしれません。
これは、『色素散布(色素法)』という処置になります。
大腸内視鏡検査で発見されるポリープには様々な形があります。
ポリープとは『隆起性の病変』のことを指し、キノコのように茎をもったものから、平べったいものまで、全てをポリープといいます。
これらのポリープが見つかった場合、多くは青い医療用の染料(食用の着色料と同じもの)をポリープにかけてコントラストを明瞭にし、その表面の模様の観察を行います。
よく使用されるものは、『インジコカルミン』というものです。
青い色素を散布することで、
・ポリープと正常粘膜の境界がはっきりされるため、ポリープの輪郭を確認しやすくなります
・ポリープ表面の模様がより浮き出て見えるため、ポリープの良悪性をある程度予測できるようになります
このように、色素染色をすることで、ポリープ状態をより正確に評価することができ、最も良い治療法の選択をすることが可能となります。
この色素散布は胃内視鏡検査でも頻繁に行われます。
こちらも、胃粘膜の凹凸を強調し、病変部の所見をわかりやすくします。
検査中に粘膜に青色の液体が撒かれ、心配になるかもしれませんが、あくまでも、ポリープや粘膜の状態をより正確に見るためのもので、体にも影響はありませんので安心してください。
色素散布は内視鏡検査において、とても有用で大切な処置のひとつです。
当院の大腸内視鏡検査について、詳しくは以下のページをご覧ください。
きたやま胃腸肛門クリニック(東京都世田谷区)の大腸内視鏡検査