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内視鏡検査の際、粘膜に通常と異なる変化を認めた場合、『病理組織検査』を行います。『病理組織検査』とは粘膜の一部の鉗子という処置具で少しだけつまみとり(=生検といいます)、病理医による顕微鏡検査での診断を行うことをいいます。
胃内視鏡検査(胃カメラ)で胃粘膜に
『発赤』(=赤くなっている状態)
『隆起』(=盛り上がっている状態)
『陥凹』(=凹んでいる状態)
『褪色』(=色が白く抜けている状態)
を認めた場合は、内視鏡(カメラ)で十分に観察をしたのちに、生検を行います。
粘膜を一部つまみ取りますが、粘膜表面には神経がないため、生検自体での痛みは全くありません。
採取した組織は、専門の医師により顕微鏡検査による病理組織検査の行い、約2週間程度で結果が報告され、後日、外来にて結果の説明を行います。
多くの患者様の内視鏡検査を行っていると、ときどき、わずかな粘膜の変化を認め、これらから組織検査を行った結果、治療が必要なガンが検出されることもあります。
このような経験から、常に、丁寧な内視鏡観察を心掛け、必要に応じて、病理組織検査を行っていくことがガンの早期発見につながると考えています。早期に見つかることで治療も早い段階で始めることができます。
病理組織検査は内視鏡検査において、しばしば行われるとても大切な検査のひとつです。